建設業社労士1st「雇用」と「請負」【相模原市で助成金を活用する建設業社会保険労務士】
相模原に限らず私のお客様の中には建設業の方が多くいらっしゃいますので、今回から少しずつ私の得意分野である建設業に関連する記事をブログに記載していきたいと思います。
私は会社員時代には建設業の会社に勤めていました。橋梁の架設やプラントの建設、ダム建設現場などで現場施工に従事して、その後は安全管理や労務管理、建設業許認可などを担当し、一応は広く建設業に携わっていました。
建設業の労務構成は特有なところががあります。重層下請構造になっており、「元請・下請が同じ一つの現場の中で役割を分担して現場施工しています。ここで問題となるのは「雇用」と「請負」の関係です。
建設現場では一人親方で働く人が多くいます。一人親方は事業主ですから労働法が適用されません。この一人親方が本来の請負契約という体制の下で仕事をしているのかは極めてあいまいと言えます。
一人親方とは本来どのような人を言うのか。文字通り仕事の完成を一人で請け負う人です。例えば左官屋さんです。左官屋は一人で仕事の完成を請け負って、道具の手配、作業の準備から完成まで一人で行うことが出来ます。
一方、一人親方に多いとび職はどうでしょうか。とび職が一人で官営まで請け負う仕事とはどのような仕事があるのでしょうか。玉掛を4人で行ってその中に一人、一人親方が入っている場合も多くあります。たまたま一人親方がその中に入っているというならば分かりますが、それが常であり常態化している場合、それもいくつもの複数の現場で同じ発注者の下で、共同で作業をしている場合もあります。
そして仕事の指示も元請から出ていて時間も拘束されているような状況では請負とはいいがたく、実態としては労働者になります。
一人親方が絶対にダメという積りはないが、最低でも労災の特別加入はしておかないと、現場で被災者となった場合補償がない。一人親方は個人事業主ですから元請の労災は敵用意されません。でも重大な災害が発生した場合、元請の使用する労働者とみなされて元請の労災が適用される可能性もあります。
曖昧な就業体制であり、一人親方という身分は建設現場から失くしていくような動きは強くなりつつあります。どこかの企業に所属して、社会保険や労働保険にもきちんと加入し、安定した就業の形態を維持できるように業界全体が変わりつつあります。
---------------------------------------------------------------------
OFFICETRUST build a relationship of trust
“信頼を築く”
社会保険労務士オフィストラスト
〒252-0131 神奈川県相模原市緑区西橋本5-2-13-105
TEL 042-866-6951 FAX 042-633-0768
厚生労働省委託事業 働き方改革推進支援専門家
代表社会保険労務士 清 水 利 行 (Toshiyuki Shimizu)
E-mail shimizu@officetrust.biz
神奈川県央地区助成金申請件数№1
相模原で助成金を活用する社会保険労務士
--------------------------------------------------------------------
記事検索
NEW
-
query_builder 2022/05/11
-
65歳超継続雇用促進コースの支給申請受付が始まります!【助成金を活用する労務経営コンサルタント】
query_builder 2022/04/26 -
子育てパパ支援助成金に経過措置有り!【助成金を活用する労務経営コンサルタント 相模原市】
query_builder 2022/04/19 -
男性育児休業取得率の向上が日本の将来を左右するカギになるか!【助成金を活用する労務経営コンサルタ...
query_builder 2022/04/17 -
子育てパパの助成金もっと利用して!【助成金を活用する労務経営コンサルタント】
query_builder 2022/04/08